遠藤新が開催されました
2024年8月27日 11時06分令和6年7月12日から17日までの期間で「新地ゆかりの建築家 遠藤新展」が開催されました。
三村合併70周年記念事業として開催されたこの企画展では、①遠藤新の生涯②出会い③自由学園④建築物の模型⑤遠藤新デザインの家具⑥遠藤新の残した物 の6つのテーマで展示を行いました。
展示物は、当町が所有する遠藤新デザインの椅子13脚をはじめ浦辺鎮太郎(うらべ・しずたろう)へ送った書や、目白ヶ丘教会の模型をはじめ、遠藤新の孫である遠藤現氏が所有するフランク・ロイド・ライト自筆おサインが入った遠藤新への手紙など、50点以上の展示を行いました。
初日の12日には、遠藤新の孫で、現在沖縄を拠点に建築家として活躍している遠藤現氏による見どころ解説が行われました。翌日の13日には福田竜氏(自由学園明日館館長)をモデレーターに、遠藤現氏、井上祐一氏(神奈川大学講師)、野村一郎氏(タリアセンアプレンティス)の3人のパネリストによるギャラリートークを行いました。80名を超える来場者は皆、熱心に三人の話に聞き入りました。なお、ギャラリートークの模様は、YouTubeチャンネル「みたい新地」でご覧頂けます。
開催期間中の13日から15日には、福田地区に移築された遠藤新設計の「くるめがすりの家」を職員の特別解説付きで公開し、3日間で200名を超える方々のご来場をいただきました。
「くるめがすりの家」は平常時、戸締りがされています。事前にご連絡頂ければ見学頂けます。
○遠藤新(1889-1952)
明治22年福田村(現福田地区)に生まれる。福島県第四尋常中学校(現相馬高校)を経て、旧制仙台第二高等学校(現東北大学)卒業後、地元の篤志家の支援を受け東京帝国大学工科建築学科(現東京大学工学部)に入学。
二高時代に土井晩翠に出会い、帝大在学中には自由学園創始者の羽仁夫妻、大正デモクラシーを提唱した吉野作造や代議士星島二郎など数多くの著名人と友好を結んだ。なかでも現在、有機的建築(※)を提唱した世界三大近代建築家の巨匠フランク・ロイド・ライト(アメリカ)に出会い、多くの建築技術・哲学を学んだ。
帝国ホテル建築の為、来日していたライトに出会い、師事した新は、その後ホテルの完成を待たずにアメリカに帰国したライトの意志を受け、帝国ホテルを完成に導いた。ライトは帰国後も遠藤のことを殊の外気にかけており、多くの手紙を送っている。手紙の最後には、「my son(我が息子へ)」と書かれており、いかにライトが新を信頼いていたかが伝わる。
(※)有機的建築(オーガニック・アーキテクチャー)とは、フランク・ロイド・ライトが提唱した建築で、大自然のなかにあって不自然に見えない建築を作るということ。
見どころ解説を行う遠藤現氏
このQRコードから遠藤新展ギャラリートークの模様をご覧頂けます。
①遠藤新の生涯 展示風景
④建築物の模型 展示風景
遠藤新展の展示会場及びくるめがすりの家の見学者は、合わせて1200名の方々にご来場頂きました。
多くの方々のご来場、誠にありがとうございました。