新地町の史跡

令和4年度新地町歴史講座を開催しました

 令和5年3月25日(土)新地町農村環境改善センター大集会室にて令和4年度新地町歴史講座が開催されました。

 講師には東北福祉大学の岡田清一名誉教授をお迎えし「境目の地・宇多郡の中世-新地蓑首城と駒ケ嶺城-」と題し、中世の宇多郡(相馬から宮城県亘理)がどのような様相をしており、そのなかで、特に相馬との境目となった新地町がどのような歴史を辿り、仙台伊達藩の藩領となっていったのかについて講義がなされました。

 なかでも町内に残存している新地蓑首城と駒ケ嶺城が、現在に至るまで当時の様相をそっくり残した状態で保存されていることに触れ、北側、すなわち伊達藩からの攻勢を意識して築城されている事が説明されました。

 伊達藩領になる前やその後についても、新地町について記載された信頼度の高い古文書などに資料は少ないながら、戦乱期の新地・相馬の情勢をわかりやすく解説頂きました。

受講生は70名を超え、皆、その当時の様子を思い浮かべながら興味深く講義に聞き入りました。