新地町の史跡

2024年4月の記事一覧

手長明神のアニメが完成しました!!

 

 鹿狼山に住むという手の長い神様。

 その神様が手を伸ばし貝を採って食べた。その食べた貝を捨てた場所。

 それが新地貝塚になった。

 こんな言い伝えが新地町では語り継がれています。

 

海の民話のまちプロジェクト

 一般社団法人日本昔ばなし協会が、日本財団海と日本プロジェクトの助成を受けて2018年から始動している企画です。

 海と深く関わりを持つ日本という国の「海とのつながり」と「地域の誇り」を子供たちに伝え、語り継ぐのを目的としてスタートしました。

 新地町の手長明神の伝説は、海とのつながりを色濃く残す伝説で、今回選定されました。およそ9か月をかけて完成したアニメは、手長明神の伝説(奥羽観蹟聞老志第4巻)を元に、海の町で暮らす父親である漁師とその息子がオリジナルキャラクターとして登場し、鹿狼山に住む老人の伝説を語り聞かせます。

 漁師にとっていかに鹿狼山が大切な存在であるか、愛嬌のある手長明神、おともの鹿と白い狼の話を交えながらわかりやすくアニメ化されています。

 

海の民話のまちプロジェクト

「鹿狼山の手長明神」QRコード

uminominwa.jp/animation/48/

 

 

 上記のQRコードを読み込んでいただければ、アニメをご覧いただけます。

 また、このプロジェクトが展開してい他地域の海に関わるアニメーションも視聴いただくことができます。この機会にぜひご視聴ださい。

令和5年度新地町歴史講座が開催されました

 新地町文化交流センター観海ホールにて、令和5年度歴史講座が開催されました。

 今回の歴史講座は、「幼少夢幻-画家志賀一男の幼少時代」と銘打ち、講師に新地ゆかりの画家である志賀一男先生をお招きして開催されました。

 志賀先生はこれまで多くの絵を描かれています。東日本大震災をテーマにした水彩画「3.11シリーズ」や版画、相馬野馬追のシリーズなど大作を発表しておられます。

 なかでも今回の表題にした幼少夢幻シリーズは、幼いころ新地町福田で過ごした幼少期の思い出がふんだんに作品に盛り込まれています。

 講演は、幼少夢幻シリーズを一枚一枚、正面のプロジェクターに映して、解説して頂きました。

 登場する少女は自分の幼少期であり、亡くなったご自身の娘さんを投影していることや、リス、フクロウなどの小動物、福寿草や野アザミなどの野草、祭りの日や七夕、春の訪れ、などいずれも福田で過ごした幼少期に自身がみた風景が元になっていることを丁寧に語っていただきました。

 講演終盤には、幼少時代の志賀先生を知っている方が名乗りをあげるなど、和やかな雰囲気で終了しました。

 講演のようす

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 新地町では、昨年「新地町ゆかりの画家展」として志賀一男先生と坂元郁夫先生の絵を展示しました。令和6年度も新地町ゆかりの画家の作品を一堂に会し、展示会を行うよう計画しています。お楽しみにお待ちください。