教育委員会から

野生生物への注意喚起について(通知)

保護者の皆様には、これまでも、子どもたちがニホンザルやイノシシ等と遭遇した際の対処
方法について、具体的にご指導いただいて参りました。先週になり、以下の2つの野生生物について目撃
・発見情報がありましたので、学校でも指導をしたところです。保護者の皆様も注意喚起をお願いします。
1 ツキノワグマ
全国でツキノワグマの人身被害が多数発生しています。
近隣市町村においてはツキノワグマと思われる獣の目撃情報が数件寄せられています。                
POLICEメールふくしま等によれば、相馬市において6月14日(金)午後3時30分頃、相馬
市中野字清水地内の雑木林において、クマ1頭(体長不明)を目撃したとの情報が寄せられたと
のこと。近隣の宮城県市町においても、6月になってからも目撃例やフンや食痕、足跡の情報が届けられ
ているようです。現在のところ、人的、物的被害等はありませんが、本町においても、注意喚起
が必要です。特に浜通りに住む私たちにとってクマについての情報・知識は多くはありません。
つきましては、ご家庭におかれましても、福島県自然保護課発出の「ツキノワグマ出没注意
報」「クマに注意!」をご覧いただき、注意喚起、お子様へのご指導をお願いします。
クマなどの野生動物を見かけた際は、危険ですので不用意に近づいたりせず、相馬警察署、町役場、          学校等へ速やかに連絡をすることもあわせてご指導ください。
※ これまでの目撃例はイノシシとの見間違いであることが多かったですが、相馬市において、
令和元年度に東京農業大学が行った野生動物調査でツキノワグマ1頭が山上地内に設置した
カメラに撮影され、その生息が確認されています。
2 カツオノエボシ
これまで東北地方沿岸部には、あまり縁が無かった猛毒のクラゲ「カツオノエボシ」ですが、
6月13日、仙台市の海岸におよそ200匹が打ち上げられたとのことです。この報道を受け、
6月16日の段階で、新地町の釣師浜海水浴場、相馬市の原釜尾浜海水浴場で現状を確認しまし
たが、現物を視認することはできませんでした。
「カツオノエボシ」は触手に猛毒を持っています。「カツオノエボシ」は、砂浜に打ち上げられて
死んでいても猛毒は消えず、触ってしまうと激しい痛みやかぶれが起きます。人によっては、
アナフィラキシーを起こす場合もあるので、かなり注意が必要であるとされています。
一昨年に鎌倉市の3つの海水浴場では、一日で68件の被害が寄せられ、救急車で搬送される人
も出る等、近年になり本州でも被害報告が多くなってきています。
「カツオノエボシ」は、日本近海に広く生息していて、名前のとおりカツオが太平洋沿岸にや
ってくる夏場(5月~9月頃)に黒潮に乗って北上してきます。ただし、これまでの分布図を見
る限りにおいては、九州以南の太平洋沿岸では広く生息するものの、東北地方では台風が過ぎた
後に海岸に打ち寄せられる程度でした。黒潮大蛇行が始まって、まもなく7年目となり、過去最
長期間になっています。海洋生態系や気候に変化があらわれ、漁業や気候にも影響が出ています。
「カツオノエボシ」の生態については不明であることが多く、東北地方での打ち上げ報告の増加
と黒潮との具体的な関連性はわかっていませんが今後、注意が必要です。
つきましては、お子様にとって、待ちに待った夏休みを控え、海水浴等で海に出かけた際の
の指導事項に加えていただき、ご家族みんなで注意喚起をお願いいたします。

詳しくは以下のPDFをご覧ください。

野生動物に注意.pdf

福島県自然保護課「クマに注意!!」

tukinowagumatyui.pdf

福島県自然保護課「ツキノワグマ出没注意報」

tukinowagumasyutubotutokubetutyuihou.pdf