新地町の史跡

史跡

新地町三村合併70周年記念事業 新地ゆかりの建築家「遠藤新」展を開催します

 7月12日(金)より17日(水)まで、6日間の日程で「遠藤新」展を行います。
 世界的建築家フランク・ロイド・ライト氏に師事し、帝国ホテル(ライト館)のチーフアシスタントを務め、ライトがアメリカに帰国した後も、ライトの提唱する有機的建築を実践し続け、自由学園や加地邸、甲子園ホテルなど数多くの作品を世に送り出した新地町出身の建築家、遠藤新氏。
 今回は、新地町に所蔵している遠藤新氏の作品や資料等を通して、彼の生涯を伝える展示会を開催します。

 【開催場所】新地町文化交流センター「観海ホール」

 【主催】新地町

 

《目玉イベント》

1.オープニングセレモニー及び展示解説

7月12日(金)午後1時30分より、オープンセレモニーを執り行います。
セレモニー終了後には、遠藤新の実孫である遠藤現氏による展示見どころ解説を行います。

 

2.ギャラリートーク

7月13日(土)午後2時から、建築家「遠藤新」について語るをテーマとして、ギャラリートークを行います。

 パネリスト
  遠藤現氏(一級建築士・U-HOUSE合同会社主宰)
  井上祐一氏(一級建築士・建築史家・神奈川大学非常勤講師)
  野村一郎氏(一級建築士・タリアセンアプレンティス)

 モデレーター
  福田竜氏(自由学園明日館館長)

 

3.くるめがすりの家見学ツアー

 7月14日(日)・15日(月)の2日間、午前10時30分、午後1時30分の1日2回、文化交流センター前から「くるめがすりの家」見学バスが出ます。そして、現地で、説明員がくるめがすりの家を解説・案内いたします。

 

 すべて入場無料です。皆さまのご来場をお待ちしております。

 

手長明神のアニメが完成しました!!

 

 鹿狼山に住むという手の長い神様。

 その神様が手を伸ばし貝を採って食べた。その食べた貝を捨てた場所。

 それが新地貝塚になった。

 こんな言い伝えが新地町では語り継がれています。

 

海の民話のまちプロジェクト

 一般社団法人日本昔ばなし協会が、日本財団海と日本プロジェクトの助成を受けて2018年から始動している企画です。

 海と深く関わりを持つ日本という国の「海とのつながり」と「地域の誇り」を子供たちに伝え、語り継ぐのを目的としてスタートしました。

 新地町の手長明神の伝説は、海とのつながりを色濃く残す伝説で、今回選定されました。およそ9か月をかけて完成したアニメは、手長明神の伝説(奥羽観蹟聞老志第4巻)を元に、海の町で暮らす父親である漁師とその息子がオリジナルキャラクターとして登場し、鹿狼山に住む老人の伝説を語り聞かせます。

 漁師にとっていかに鹿狼山が大切な存在であるか、愛嬌のある手長明神、おともの鹿と白い狼の話を交えながらわかりやすくアニメ化されています。

 

海の民話のまちプロジェクト

「鹿狼山の手長明神」QRコード

uminominwa.jp/animation/48/

 

 

 上記のQRコードを読み込んでいただければ、アニメをご覧いただけます。

 また、このプロジェクトが展開してい他地域の海に関わるアニメーションも視聴いただくことができます。この機会にぜひご視聴ださい。

令和5年度新地町歴史講座が開催されました

 新地町文化交流センター観海ホールにて、令和5年度歴史講座が開催されました。

 今回の歴史講座は、「幼少夢幻-画家志賀一男の幼少時代」と銘打ち、講師に新地ゆかりの画家である志賀一男先生をお招きして開催されました。

 志賀先生はこれまで多くの絵を描かれています。東日本大震災をテーマにした水彩画「3.11シリーズ」や版画、相馬野馬追のシリーズなど大作を発表しておられます。

 なかでも今回の表題にした幼少夢幻シリーズは、幼いころ新地町福田で過ごした幼少期の思い出がふんだんに作品に盛り込まれています。

 講演は、幼少夢幻シリーズを一枚一枚、正面のプロジェクターに映して、解説して頂きました。

 登場する少女は自分の幼少期であり、亡くなったご自身の娘さんを投影していることや、リス、フクロウなどの小動物、福寿草や野アザミなどの野草、祭りの日や七夕、春の訪れ、などいずれも福田で過ごした幼少期に自身がみた風景が元になっていることを丁寧に語っていただきました。

 講演終盤には、幼少時代の志賀先生を知っている方が名乗りをあげるなど、和やかな雰囲気で終了しました。

 講演のようす

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 新地町では、昨年「新地町ゆかりの画家展」として志賀一男先生と坂元郁夫先生の絵を展示しました。令和6年度も新地町ゆかりの画家の作品を一堂に会し、展示会を行うよう計画しています。お楽しみにお待ちください。

第70回文化財防火デー防火訓練を実施しました

 令和6年1月27日(土)9時30分から駒ケ嶺地区子眉嶺神社にて、文化財防火訓練を実施しました。

  文化財防火デーは、昭和24年1月26日に奈良県の法隆寺金堂の壁画が焼損したことから、毎年1月26日を中心として、文化財の防火運動が行われるようになりました。
 この運動は、貴重な文化財を火災やその他の災害から守ることや文化財愛護の意識高揚を図るため毎年実施しており、今年で70回目を迎えます。

 

 訓練は、参加住民による「火事ぶれ」「通報」

 女性防火クラブによる「初期消火訓練」

 高田・菅谷・駒ケ嶺町・渋民消防団による「放水訓練」

 参加者全員で「消火器取り扱い訓練」

が行われました。

 消火器取り扱い訓練では、初期消火が、火災の延焼を防ぐ為に有効であることが説明され、子眉嶺神社関係者、女性防火クラブの方々は、真剣に取り組まれました。

訓練終了後、米本新地消防分署長より
「訓練は参加した皆さまの協力により、つつがなく終了しました。子眉嶺神社は、平安時代に造られた長い歴史をもつ文化財です。今後とも、地域の皆さまの協力のもと、まずは防火への意識を高めて頂きたい。」と講評がありました。


 新型コロナウイルス及びインフルエンザ感染防止につとめつつ、約65名の皆さまに参加いただき無事訓練を終えることができました。

 

放水訓練のようす
  消火器取り扱い訓練のようす

令和5年11月21日(火)の白幡のいちょう(さかさいちょう)

11月21日(火)8時頃の白幡のいちょう(さかさいちょう)です。

気温は9℃。

現在、「海と山と大空の新地アート」と題して、新地町内でスタンプラリー&フォトコンテストを開催しています。白幡のいちょうも対象スポットになっており、すでにご盛況を頂いております。

白幡のいちょうへ通じる道は、1車両分の道路幅しかなく、また見通しが悪い道路となっております。ご観覧の際は、皆さまのご協力をもって、安全運転を心がけ、お互いに譲り合っていただくようお願い致します。

 

 

令和5年度三貫地貝塚里帰り展示「三貫地貝塚の暮らしと縄文人」を開催します

 10月14日(土)より22日(日)まで、9日間の日程で三貫地貝塚里帰り展示を行います。

 昭和27年日本考古学協会により三貫地貝塚は初めて本格的な調査が行われ、出土した資料は長い期間、東京大学博物館に保管されていました。その後、昭和61年の福島県立博物館の開館にあわせて、福島県に委譲されることとなり、県立博物館にて保管、展示されています。

 今回は、福島県立博物館資料展示活用アウトリーチ事業を活用して、福島県立博物館との共催により「三貫地貝塚の暮らしと縄文人」と銘打って企画展を開催することとなりました。県立博物館から約100点、相馬高校郷土クラブが所蔵する資料を60点あまりを展示致します。

 目玉イベント

 その1 10月14日9時よりオープンセレモニーを執り行います。セレモニー終了後には

     福島県立博物館の専門学芸員 高橋 満 氏による特別展示解説を行います。

 その2 10月15日(日) 10月21日(土) 10月22日(日)の3日間、

     午後2時30分から山岡信貴監督によるドキュメンタリー映画「縄文にハマる人々」

     を特別上映致します。

 すべて入場無料です。席は250席、先着順とさせて頂きます。皆さまのご来場をお待ちしております。

 

 

令和5年度里帰り展示(仮称)について

福島県史跡の三貫地貝塚は、昭和27年に日本考古学協会、昭和29年に東京帝国大学文化人類学教室により2度の調査が行われています。縄文人骨は東京大学博物館、土器や石器は、福島県立博物館にぞれぞれ収蔵されています。

福島県立博物館では、新地町に限らず、福島県内の市町村から集められた資料がたくさん収蔵されています。県立博物館に郷土の資料を見に行きたいと思っても「会津若松市は遠くて見に行けない。」「そもそも郷土の資料があることを知らない。」そのような声に対応するために「アウトリーチ事業」を展開しています。

新地町ではこのアウトリーチ事業を活用し、10月中頃に「里帰り展(仮称)」を県立博物館との共催で計画しています。今後、博物館との打ち合わせを重ね、10月の開催を目指します。また、県立博物館以外にも、相馬高等学校の郷土クラブが新地町から出土した遺物を複数所有していますので、協力をお願いする予定でいます。

 福島県立博物館 収蔵庫の様子

 福島県立博物館 収蔵庫のようす。

 テン箱と呼ばれる専用のケースで保存されています。

  

 三貫寺貝塚出土遺物の一部            県立博物館 常設展示の一部

 

 

令和4年度新地町歴史講座を開催しました

 令和5年3月25日(土)新地町農村環境改善センター大集会室にて令和4年度新地町歴史講座が開催されました。

 講師には東北福祉大学の岡田清一名誉教授をお迎えし「境目の地・宇多郡の中世-新地蓑首城と駒ケ嶺城-」と題し、中世の宇多郡(相馬から宮城県亘理)がどのような様相をしており、そのなかで、特に相馬との境目となった新地町がどのような歴史を辿り、仙台伊達藩の藩領となっていったのかについて講義がなされました。

 なかでも町内に残存している新地蓑首城と駒ケ嶺城が、現在に至るまで当時の様相をそっくり残した状態で保存されていることに触れ、北側、すなわち伊達藩からの攻勢を意識して築城されている事が説明されました。

 伊達藩領になる前やその後についても、新地町について記載された信頼度の高い古文書などに資料は少ないながら、戦乱期の新地・相馬の情勢をわかりやすく解説頂きました。

受講生は70名を超え、皆、その当時の様子を思い浮かべながら興味深く講義に聞き入りました。

令和4年度新地町歴史講座を開催します

 令和5年3月25日(土)新地町教育委員会と新地町郷土史研究会の合同主催にて歴史講座を開催致します。

 講師には東北福祉大学名誉教授の岡田清一氏をお迎えし、中世時代の宇多郡について新地蓑首城と駒ヶ嶺城の視点を交え講演頂きます。

 題 目 「境目の地・宇多郡の中世 -新地蓑首城と駒ケ嶺城-」

 講 師 岡田 清一(東北福祉大学名誉教授)

 開催日 令和 5年 3月25日(土)

 場 所 新町農村環境改善センター 大集会室

 時 間 (開場)13:00

     (講演)13:30 終了予定時間は16:00を予定しています

 入場は無料です。皆さまお誘いあわせの上、ご参加ください。

 

東林寺にて第69回文化財防火デー防火訓練を実施しました

令和5年1月28日(土)9時15分から福田地区東林寺にて文化財防火訓練を実施しました。

 文化財防火デーは昭和24年1月26日奈良法隆寺金堂の壁画が焼失したことから、開催されるようになりました。
貴重な文化財を後世に守り、伝えていくために文化庁が指定しているもので、今年で69回目を迎えます。

訓練は、地域住民による「火事ぶれ」「通報」「初期消火訓練」
女性防火クラブによる「消火器取り扱い訓練」
沢口・鉄炮町・福田消防団による「放水訓練」が行われました。

消火器取り扱い訓練では、消火栓の場所が遠い場合等、初期消火が火災の延焼を防ぐ為にいかに有効であるか消防士から説明を受けた後、女性防火クラブ、地区住民の方々にも水消火器を用いた訓練に参加いただきました。

一連の訓練終了後、米本新地消防分署長より
「迅速で滞りなく訓練が進み、大変素晴らしかった。東林寺は、福田地区において皆さまが集まる場所としても大変重要な文化財ですから、防火につとめて頂きたい」と講評されました。


新型コロナウイルス感染防止につとめつつ、約40名の参加者により訓練は無事終了いたしました。


 放水訓練のようす

消火器取り扱い訓練のようす

第68回文化財防火デーに伴う防火訓練を行いました

1月22日(土)に文化財防火デーに伴う防火訓練を行いました。
文化財防火デーは昭和24年1月26日奈良法隆寺金堂が焼失したことから、開催されるようになりました。
貴重な文化財を後世に守り、伝えていくために文化庁が指定しているもので、68回目を迎えます。
今年は、作田地区磯山聖ヨハネ教会を対象に行いました。

訓練は、地域住民により「火事ぶれ」「通報」
女性消防隊により「初期消火」
消防団による「放水訓練」が行われました。

一連の訓練終了後、米本新地消防分署長より
「速やかに訓練が行われ、素晴らしい」と講評をいただきました。
また、東日本大震災前、教会が埓木崎の磯山地区の高台に所在しており、震災当日には避難場所となり、多くの人の命が助かったエピソードが紹介されました。再建された建物とは言え、こうした歴史的事実、物語を語り継いでいく為にも、日頃より防火に対する意識を高め、訓練を行うことが重要であると結ばれました。

昨年度同様、新型コロナウイルス感染予防のため、バケツリレー、重要物搬送訓練は中止、訓練項目が少ないなかでの訓練となりましたが、参加者は皆、真剣に取り組み、地域防災への意識を高めることができました。

 
初期消火(消火器取り扱い)訓練


放水訓練 写真右奥が磯山聖ヨハネ教会

第67回文化財防火デーに伴う防火訓練を行いました

1月23日(土)に文化財防火デーに伴う防火訓練を行いました。
文化財防火デーは昭和24年1月26日奈良法隆寺金堂が焼失したことから、開催されるようになりました。
貴重な文化財を後世に守り、伝えていくために文化庁が指定しているもので、今年で67回目を迎えます。
今年は、今泉地区塩釜神社、薬師堂を対象に行いました。

訓練は、地域住民により「火事ぶれ」「通報」
女性消防隊により「初期消火」
消防団による「放水訓練」「防水幕設置・放水訓練」が行われました。

一連の訓練終了後には、参加者を対象に水消火器の取り扱い講習を行い、教育総務課の担当者より災害時の文化財の取り扱いについて説明しました。

第67回文化財防火デーに伴う防火訓練は、新型コロナウイルス感染予防のため、バケツリレーは中止、その他訓練もソーシャルディスタンスを保つよう意識しながらの訓練となり、不自由ななかでの訓練となりましたが、参加者は皆、真剣に取り組み、地域防災への意識を高めることができました。

  

令和元年度新地町歴史講座の資料について

 今年度の歴史講座はコロナウイルスの感染拡大を防止するため、やむを得ず中止としましたのは、前出の記事の通りです。楽しみにしていた皆さまには大変申し訳ございませんでした。
 このたび、講師を依頼しておりました岡田清一様のご厚意により、当日使用する予定だった資料を送付頂きました。下記のリンクより取得いただけますのでご活用下さい。
 また、岡田氏が中世の南奥羽について書き綴った書籍が昨年10月に刊行されております。当時の相馬と新地も関係する亘理伊達についても書かれています。

令和元年度歴史講座資料1.pdf

令和元年度歴史講座資料2.pdf

令和元年度歴史講座追加資料.pdf

中世南奥羽の地域諸相.pdf
 

令和元年度新地町歴史講座 中止のお知らせ

今年は、東北福祉大学大学院嘱託教授の岡田清一様をお迎えし、2月29日(土)に開催を予定しておりましたが、昨今の新型コロナウイルスの感染拡大を予防するために、中止することとなりました。
楽しみにしていた皆さまには大変申し訳ございませんが、ご理解の上、感染予防にご協力いただくようお願い申し上げます。

第66回文化財防火デー

令和2年2月1日(土)第66回文化財防火デーが新地町大戸浜地区にて行われました。今回の対象建造物は大戸浜地区の観音堂。建立は古く江戸中期と伝わっています。訓練は地元住民、地元消防団を含め60名以上の方々に参加いただき、「火事ブレ」「通報」「初期消火(水消火器)」「初期消火(バケツリレー)」「放水」とつつがなく進行しました。

観音堂は大戸浜共同墓地の一区画にあります。共同墓地には江戸末期、戊辰戦争に参列した仙台藩松山隊士40名の合奏墓と松山隊士を率いた鈴木市郎左衛門隊長のお墓があり、今も大戸浜地区の人々により管理されています。


放水訓練のようす


バケツリレーのようす

東京シシマイコレクション2020プレイベントのお知らせ

 5月11日(土)12日(日)の両日にかけて東京国立博物館にて、福田十二神楽が神楽を披露します。
 これは来年、2020年に開催予定の「東京シシマイコレクション2020」のプレイベントとして行われるものです。このプレイベントは東京文化財研究所、東京国立博物館、日本芸術文化振興会の主催によるもので、岩手県陸前高田市の槻沢虎舞、宮城県女川町の女川の獅子振り、そして福島県からは新地町の福田十二神楽の三団体が出演します。

植松三十里さんの帝国ホテル建築物語が発売されました

 平成29年度の歴史講座の講師をお勤めいただいた植松三十里さんの「帝国ホテル建築物語」が発売されました。

 帝国ホテル建築物語は、帝国ホテルの建築から取り壊しまで、まさに帝国ホテルの生涯が描かれた作品です。登場人物には、福田村(現在の新地町福田地区)出身の遠藤新が登場し、重要なキーマンとして描かれています。郷土の誇る偉人の足跡が丁寧な筆致で描かれています。遠藤以外にもフランク・ロイド・ライトや渋沢栄一、林愛作、帝国ホテル建造を支えた日本の腕の良い職人たちに至るまで、魅力的な人々が描かれた作品です。
 近日(令和元年5月15日予定)新地町図書館でも貸し出しされますので、どうぞご利用ください。